
『移動都市』
フィリップ・リーヴ、東京創元社
60分戦争によって文明が荒廃した世界。
移動手段を得た都市たちは、他都市を捕獲し、
物資や技術を手に入れることによって繁栄していた。
最古の都市ロンドンには、しかしかつての影響力はなく、
巨大都市の目から逃れるため辺境に隠れ潜んでいたのだが
市長やギルドはある野望を実現させるため、再びロンドンを
都市たちの狩り場へと移動させる。秘密兵器を抱えて…。
ロンドンの史学ギルド見習いであるトムは、都市が最初の獲物を捕らえた夜、
史学ギルド長の命を狙って潜入した少女へスターを追い、
ロンドンから放り出されることに。
絶望の中で生まれて初めて都市外の世界にでたトムは
そこではじめて故郷ロンドンの思惑を知ることになるのだが…
都市たちの弱肉強食世界です。
大小さまざまな都市が大地に轍を残して疾走する姿は、
はじめ度肝を抜かれました。なんという発想!
予想以上にアクティブな都市に驚きです。
内容としては読むやすく、わかりやすいストーリー。
作者がイラストレーター出身ということもあってかとても映像的で、
アニメーションなどにすると映えそう。読んでいる間も映像が頭に浮かびます。
全4巻で邦訳はいまのところ3巻まで。
「都市は移動してなんぼでしょ!」という常識が成り立っている世界というのが面白いです。
来月6月にNHKの青春アドベンチャー内でラジオドラマが放送されるそうですよ。
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_se_future.html
